計画地:長野県伊那市
用途:事務所・店舗
計画着手:2025.1
竣工予定:2027.3
まちの中心にある商店街におけるオフィス・店舗の計画。かつて並んでいた商店は年々減り続け、近年は更地のまま何も建てられない土地がポツポツと出てきている。人口が増え続ける1900年代にできた商店と同じようなものを建ててもこの先うまくいかないというのはどこの地方都市にも共通の感覚だろう。商店街はまちの骨格であり、そこがまちにとって重要な場所であることは今も変わりなく、人が集まるということに対するポテンシャルは十分にもっている。商品を置くスペースが空間の大きさを決めるのではなく、人が集まり活動をするのにどのような空間が必要なのかというのがこのプロジェクトの出発点にある。首都圏に比べれば土地代が安い地方都市であっても、小規模の事業の収益で新築費用を回収するのは容易ではない(果たして地方においてそのような事業モデルはあるのか)。木造の倉庫のようながらんどうの空間でスタートし、使いながら必要に応じて手を加えて更新していく。最初から作りこめない状況を前向きなエネルギーに変換していくような、自由な建築ができないだろうかと考えている。